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数字とお金の話
決算その他で会計事務所の説明してくれる会社の数値は、どうも自分の感覚とずれているとお感じになっている社長は、多いのではないでしょうか?それは、社長が資金の増減で利益を把握するのに対して、会計事務所が会計上の利益で説明することによる認識のずれが原因です。 以下にあげることが重要になってきます。
- 「お金の出ていかない経費」を把握する
- 「お金が出ていくが、経費にならない項目」を把握する
- 資金計算書を作成して、経営に役立てる
| 単位 : 千円 | |
| 売上高 | 18,000 |
| 変動費 | 12,600 |
| 限界利益 | (30%) 5,400 |
| 報酬・給与 | 1,200 |
| 減価償却費等 | 150 |
| 他の固定費 | 3,450 |
| (固定費計) | 4,800 |
| 経常利益 | 600 |
右のような変動損益計算書があったとします。これだけでは、会社の資金が増えたのか減ったのか わかりませんが、前期末より 100 千円の資金が減少していると仮定しましょう。お金が減っているのに利益が出ている、これが認識のズレです。その原因をさぐっていきましょう。
-
- お金の出ていかない帳簿上の経費を把握する
- 固定費のうち、減価償却費等は帳簿上の経費であり、資金の流出はありません。
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- 経費にはならないが、お金の出ていくものを抽出する
- お金は出ていくが、経費にはならない項目たとえば、借入金の元金返済部分、ローンの返済金、積立保険の保険料、固定資産の購入額などを洗い出します。今回は、そのような支出が 850 千円あったと仮定しましょう。
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- 簡単な資金計算書(キャッシュフロー計算書)を作成する
- 「減価償却費等」と「お金は出ていくが、経費にならない項目」を入れ替えましょう。非常に大雑把ですが、これが資金計算書(キャッシュフロー計算書)です。
1 から 3 までにより、つぎのような計算書ができました
| 単位 : 千円 | |||
| 項目 | 損益計算 | 資金計算 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 18,000 | 18,000 | |
| 変動費 | 12,600 | 12,600 | |
| 限界利益 | 5,400 | 5,400 | |
| 給与・報酬 | 1,200 | 1,200 | |
| 減価償却費等(経費にならない支出項目) | 150 | 850 | |
| 他の固定費 | 3,450 | 3,450 | |
| 固定費計 | 4,800 | 5,500 | |
| 経常利益 | 600 | ▲ 100 |
- 会計事務所
- 今期は、黒字決算になりましたね
- 社長
- ピンと来ないねぇ。資金繰りは相変わらず苦しいよ
- 会計事務所
- 設立当初の借入金の返済が大きいですね。ご存知のとおり、借入金の返済金は経費になりませんから。このとおり資金計算では、マイナス100千円となっています
- 社長
- 資金計算とはあまり聞かないが・・・。わたしの感覚ではこちらの方がしっくりくるよ
- 会計事務所
- 資金計算では、減価償却費等の代わりに経費にならない支出項目-代表的なものは借入金の返済金ですが-を入れて計算します。資金計算書を見ると、年間で5,500千円の資金が必要な訳です。この5,500千円を限界利益でまかなうためには(5,500千円÷30%)で18,333千円の売上が必要となってきます
- 社長
- 今期よりがんばらなくてはならない訳か。もしそれだけの売上が達成できなかったら、どうなりますか?
- 会計事務所
- お金が足らなくなる可能性が高いので、外部からの資金調達、つまり借入金が必要になるかも知れません
- 社長
- 多少ならわたし個人のお金を入れてもいいが、限度があるからねぇ
- 会計事務所
- 借入金に頼らないためにも、資金計算まで頭に入れて経営する必要がありますね
- 社長
- わかりました。目標が、はっきりしてきましたよ
このような試算をするためには、自社の「減価償却費等」と「お金は出ていくが、経費にならない項目」をしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
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